DJI Dock 3は、車両への搭載に対応した初の「ドローン・イン・ア・ボックス」ソリューションであり、あらゆる環境での24時間365日の遠隔運用を可能にします。公共安全、緊急対応、建設、点検業務などのユーザーのニーズに応えるために設計されたDJI Dock 3は、遠隔ドローン運用を次のレベルへと引き上げます。
ドック内のDJI Matrice 4Dシリーズは、より優れた飛行性能とIP規格の保護機能を備え、過酷な環境下でも信頼性の高い運用が可能です。さらに、Dji Matrice 4DおよびDJI Matrice 4TDはDJI RC Plus 2 Enterpriseと互換性があり、単独での使用が可能で、より柔軟な運用を実現します。
DJI Dock 3
DJI Dock 3は、厳しい環境下でも中断のない運用を可能にするよう設計されています。最高50°C(122°F)の高温に耐え、-20°C(-4°F)までの低温環境でも動作し、さらに-30°C(-22°F)という極寒環境では予熱機能を備えています。その耐候性設計には、ドック本体はIP56保護、DJI Matrice 4DシリーズのドローンはIP55保護となり[1]、防塵・防水性能を備えています。
さらにDJI Dock 3は、低ノイズ・抗着氷プロペラを搭載しており、凍雨や最大12m/s(27mph)の強風下でも安定した飛行を実現します。この卓越した信頼性により、様々な産業において、年間を通じた全天候型運用を可能にする不可欠なソリューションとなります。
凍結環境下のDJI Dock 3
DJI Dock 3は、革新的なデュアルドック運用システムにより、継続的なドローン運用を実現します。[2] 1か所に2つのドックを設置することで、ドローンがミッション間で交互に運用され、ダウンタイムを排除し、継続的な機能を確保します。
インテリジェントなタスク管理により、ドローン間の安全な引き継ぎが実現され、特別に設計された引き継ぎパターンによって衝突を防ぎながら運用効率を維持します。さらに、DJI FlightHub 2を活用したクラウドベースの管理により、遠隔地からのミッションスケジューリングや監視が可能になり、現場での人的リソースを低減します。
この高度な機能により、DJI Dock 3は、セキュリティ、エネルギー関連施設、大規模農業など、常時航空監視を必要とする業界にとって、不可欠なソリューションとなります。
DJI Dock 3は、DJI初の車両搭載運用に対応したドックであり[3]、捜索救助ミッション、災害救援活動、長距離点検など、ダイナミックな状況での一時的な運用に最適です。車両搭載運用向けに最適化されたDJI Dock 3は、水平キャリブレーションや、DJI FlightHub 2を活用したクラウドベースのキャリブレーションをサポートし、遠隔地から航空ミッションのプログラムが可能です。この卓越した柔軟性により、予測不可能な環境におけるドローン活用の可能性を再定義します。
デュアルドローンを車両に搭載
DJI Dock 3は、D-RTK 3多機能ステーション[4]と組み合わせることで、最大25kmの範囲で強化された伝送能力を提供します。これにより、超高層ビルの密集地域や遠隔地などの複雑な環境でも、安定した映像伝送と衛星接続を確保し、離着陸の信頼性を向上させます。
D-RTK 3多機能ステーションのリレーユニット固定運用バージョンを屋上や通信塔の近くに設置することで、信号品質を最大限に向上させることができます[5]。また、工場、鉱山、農業地域など、人の立ち入りが困難または危険な場所においても、エリア全体のカバレッジを確保します。
屋根に設置したDJI Dock 3
DJI Dock 3は、DJI Matrice 4DおよびDJI Matrice 4TDドローンと、高精度なパフォーマンスを実現します。防水・防塵設計のこれらのドローンは、長時間の飛行が可能で、DJI RC Plus 2 Enterpriseとシームレスに連携し、単独での運用をサポートします。
DJI Matrice 4Dシリーズと DJI RC Plus 2 Enterprise
DJI FlightHub 2は、よりスマートで効率的なツールによってドローンの管理を強化します。新しい「インテリジェント認識」機能により、ドローンが対象物、車両、船舶、赤外線温度異常を検出して、画像や動画を撮影できます。また、リアルタイムで通知をオペレーターに送信します。スマートトラッキングにより、検出した対象を素早く追跡でき、効率的なフォローや確認が可能になります。
インテリジェントに変化検出し、特定のエリアの変化を定期的に分析し、環境保護、災害救助、建造物の監視に非常に役立ちます。仮想コックピットは、あたらしいマウスルック機能により、素早く正確にカメラを調整できます。これらの高度な機能により、業務が効率化され、作業負担が軽減し、精度が向上します。
DJI FlightHub 2
DJI Dock 3遠隔運用
DJI Matrice 4Dシリーズ運用
これらのアクセサリーは、自動運用と単独運用の両方を強化し、シームレスなパフォーマンス、拡張された通信範囲、途切れのないミッションを実現します。
DJI FlightHub 2 は、サードパーティプラットフォームとの直接クラウド統合を実現します。さらに、MQTT ベースの Cloud API を活用することで、ドローンのハードウェア、ビデオ、画像データへのアクセスが可能になります。より多様な運用を実現するために、E-Port またはリア PSDK ポートを活用し、パラシュート、先進的なセンサー、追加ジンバルなどのカスタムペイロードを統合することも可能です。 開発者向けの PSDK、E-Port Lite、MSDK 5 を提供し、カスタムアプリ開発をサポート。DJI FlightHub 2 とのクラウド統合や、MQTT ベースの API により、外部プラットフォームとの連携が可能です[11]。
DJI Dock 3 は、堅牢な構造、インテリジェントな自動化機能、優れた適応性を兼ね備えており、まさに革新的なソリューションです。企業にとって汎用性が高く効率的な運用を可能にし、運用コストを削減するとともに、あらゆる環境でシームレスな空撮カバレッジを提供します。
太陽光発電所に設置された DJI Dock 3
注釈