商用ドローンのパイロットに「頑丈で信頼性が高く、汎用性に優れた、間違いのないドローンは?」と尋ねてみてください。パイロットは皆、「Matriceを買うべきだ」と答えることでしょう。この3年間商業用ドローン業界のトップに君臨してきたMatrice 300が現在、ハードウェアを更新し、Matrice 350 RTK(M350 RTK)としてトップの座を維持し続けています。
DJIのエンジニアが最高の製品をさらに向上させた方法をご覧ください。ここでは、Matrice 350 RTKの8つのトップ機能をご紹介します。
1. 耐久性と耐候性
Matrice M350 RTK(M350 RTK)は、耐久性と耐候性に優れたドローンであり、様々な困難な状況に対応できる信頼性の高いツールになっています。前身モデルが打ち立てた業界基準に基づいて、M350 RTKは、-20°C~50°C(-4°F~122°F)という広い範囲の温度に耐えるように設計されています。さらに、IP保護等級がIP55と高いため、ドローンが折りたたまれた状態でも、雨や砂から完全に保護されます。M350 RTKを使用すれば、天候を気にすることなくミッションに集中できます(ただし、絶対に必要な場合を除き、雨天での飛行はお勧めできません)。
2. 主力の送信機:DJI RC Plus
M350 RTKには、保護等級IP54の耐久性を誇るDJI RC Plusが付属しています。当初M30とともに発売されたDJI RC Plusは、圧倒的な好評価をユーザーから得ています。サイズが大きくなったため人間工学特性が向上し、画面面積も大きくなり、全体的な飛行体験が向上しています。物理的ボタンの追加により、カメラビューの切り替えなどのドローンの操作をシームレスに行うことができます。操作スティックから指を離す必要もありません。さらに、M350 RTKはデュアル制御モードに対応しているため、2名のパイロットが効率的に連携できます。
M350 RTKへのアップグレードの準備ができていないM300の所有者様も、完全に互換性があるDJI RC Plusを別途購入いただけます。
3. 伝送システム
M350 RTKは、アップグレードされたOcuSync 3 Enterprise伝送システムを備え、DJI RC Plusとのシームレスな接続を実現しています。4つの内蔵アンテナ(各前方アームに1つ、FPVカメラの下に1つ、背面に1つ)を装備した伝送システムにより、安定した接続が確保されます。また、プロペラが非導電性素材にアップグレードされたため、アンテナ信号への干渉がなくなっています。強化されたアンテナオプションを使用すれば、この伝送システムは、トリプルチャンネルの1080p ビデオ伝送が可能で、スムーズなビデオストリーミングを実現し、入力フィード間の切り替えもシームレスに行うことができます。複雑な環境でも、M350 RTKは最大20 kmの距離で安定した接続を維持できます。
4. アームロック安全機構
M350 RTKでは、安全性と信頼性が最重要視されています。M300 RTKと同じ6方向検知と測位機能、そして冗長性を備えたM350 RTKには、使いやすさを向上させる改善が織り込まれています。アームロック機構の設計が一新され、ロックが正常に固定されているかどうかを検出するマグネットが組み込まれました。アームが正しく取り付けられていない場合、M350 RTKは離陸せず、Pilot 2に警告メッセージが表示されます。この機能により、ドローンの安全操作を確保し、事故の危険性を低減することができます。
5. 低照度FPVカメラ
M350 RTKには、低照度条件で優れた性能を発揮する、改良型のFPVカメラが搭載されており、夜間の作業のパフォーマンスが向上しています。このFPVカメラには、M30と同じ部品とセンサーが使用されています。調査や救助、夜間の監視など、作業の種類を問わず、FPVカメラの高度な低照度機能により、ユーザーは水平線を視覚的にはっきりとらえ、障害物を特定し、ミッションの安全性と成功を確保することができます。
6. DJI Enterpriseのペイロードとの完全な下位互換性
M350 RTKは、夜間作業用のH20Nや点検・熱作業用のH20T、LiDAR用のL1、航空測量用のP1など、M300のすべてのペイロードに対応しています。DJI Payload SDKは、M350 RTKの機能をさらに拡張しているため、特定のアプリケーションに合わせてカスタマイズされたサードパーティー製ペイロードとの統合が可能になっています。
7. 移動と輸送
M350 RTKのような大型ドローンを輸送するのは困難な場合がありますが、DJIは、ドローンの保護ケースの設計を見直すことでこうした問題に対処しています。M300 RTKのケースと比較してみると、サイズが大幅に縮小され、持ち運びや保管が容易になっていることがわかります。全方向に移動可能なキャスターが追加されたことで、携帯性がさらに向上し、ユーザーは簡単にケースを希望の場所に移動できます。ケース内のフォームインサートも全面的に変更され、整理や保護機能が改善されています。
このケースは別途購入可能であるため、M300 RTKの所有者様も、ドローンの輸送機能を向上させることができます。
左:BS65インテリジェント バッテリー ステーション、右:Matrice 350 RTKトラベルケース
8. バッテリーシステム
バッテリーの管理は、ドローンオペレーションの重要な要素です。DJIは、M350 RTKのバッテリーシステムを大幅に最適化して、このプロセスを合理化しました。M350 RTKには、設計を一新したバッテリー充電ステーションが付属しています。全体的な設置面積が縮小されたのみならず、全方向に移動可能なキャスターにより移動性も改善されました。
優れた性能を発揮するTB65バッテリーは、フル充電の状態で、最大55分の飛行時間分の電力をM350 RTKに供給することができます。このバッテリーはホットスワップ対応であるため、消耗したバッテリーを新しいバッテリーとシームレスに交換することで、ミッションの中断を最小限に抑えることができます。バッテリー最適化のための様々な取り組みにより、TB65バッテリーは、交換が必要になるまで約400回の充電サイクルが可能になっています。充電サイクルがわずか250回である元のTB60バッテリーと比べると、運用コストを大幅に削減できます。各バッテリーには、充電ケースのファンベントに合わせてヒートシンクが導入されており、バッテリーを冷却することで、より速く効率的な充電を促します。また、便利な充電ステータス インジケーターがバッテリーの端に配置されているため、バッテリーがケース内にある場合でも充電ステータスを確認できます。
充電ケース自体も最適化されており、4個のWB37 RCバッテリーと8個のTB65ドローン用バッテリーを収納できます。また、特定のニーズに対応する3種類の充電モードが用意されています。
- 保管モードでは、バッテリーが50%まで充電されます。これは、近いうちにフライトが計画されておらず、バッテリーの寿命を延ばしたい場合に最適です。
- 飛行準備モードでは、バッテリーの各ペアが90%の容量まで充電されるため、実施されている飛行セッション中にすばやく使用準備が整います。
- 標準モードでは、緊急時や重要任務に適した満充電になるまで、充電が行われます。
結論
Matrice M350 RTK(M350 RTK)は、ドローンの世界に新たな基準を打ち立て、ユーザーに優れた性能、耐久性、使いやすさをもたらしています。優れた耐候性と耐久性を持つため、過酷な環境下でも、信頼性の高いツールとして機能できます。DJI RC Plusを使用すると、パイロットの飛行体験を向上させ、操作の効率を高めることができます。アップグレードされた伝送システムは、安定した接続と高品質のビデオ伝送を確保し、設計を一新したアームロック機構により、安全性と信頼性が高まっています。低照度FPVカメラにより、ドローンの機能が拡張され、困難な照度条件でも作業できます。さらに、持ち運びしやすい設計と最適化されたバッテリーシステムにより、輸送やバッテリー管理も容易になっています。M350 RTKは、真の意味で画期的なツールです。これを活用することで、様々な業界のプロフェッショナル ユーザーは、上空での操作を新たなレベルへと引き上げることができます。