Drone In-a-Box技術で産業に革命をもたらす

多様な産業向けのDrone In-a-Boxソリューション

By DJI Enterprise DJI Enterprise
7月 18, 2024

Drone In-a-Box技術の誕生は1960年代後半にさかのぼります。現在は高度化され、通信機能が進歩しています。農業調査から、インフラ検査、緊急事態への対応、セキュリティ監視まで、完全に自動化されたこの技術は、迅速に導入できるドローンソリューションです。

Drone In-a-Box技術の導入を検討していますか?この記事では、お客様が適切に評価できるように、この技術の原理、業界での用途、市場をリードするテクノロジーについて説明します。

 

Dock 2DJI Dock 2

 

Drone In-a-Boxシステムの仕組み

Drone In-a-Box技術は、自律UAV運用の分野で大きく進化しており、ドローンが内蔵型(多くの場合ポータブル型)ユニットに収容、充電され、配備されて再びユニットに戻されるシステムを構成しています。

「ユニット」は「ボックス」と同義で、ドローンのホームベースステーションと自動サービスメカニズムの両方として機能します。同種の技術と比較して、Drone In-a-Box自律型UAVは、手動によるドローン操作を最小限に抑えます。この技術自体が、状態チェック、充電、データアップロード、その他の手作業を容易にします。

Dock 2 GIFDock 2から飛び立つM3D

 

業界での用途

現在、各業界のさまざまな規模の企業がDrone In-a-Box技術を採用しています。測量、公共安全、インフラ整備は、この技術の導入によってメリットを享受している代表的な分野です。

  • 測量詳細な航空データと画像を提供し、企業が土地と資源の管理を行う方法を最適化します。これにより、正確な測定と経時的な変化を正確に監視する機能を支援します。
  • 公共安全:緊急対応戦略を強化し、捜索救助、事故現場分析、災害管理への遠隔ドローンの迅速な配備を可能にします。
  • インフラ整備:橋梁、送電線、風力タービンなどの重要インフラの自動検査を促進します。このような検査により、問題が重大化する前に特定し、ダウンタイムとメンテナンスコストを削減できます。

DJI Surveying Photoドローン調査

 

一般的には、Drone In-a-Box技術は、24時間365日の自律運用、繰り返し作業の自動化、さまざまな業界での効率と安全性の向上など、さまざまな利点と用途を目的として採用されています。

DJI Dock 2の紹介

DJI Dock 2は、頑丈で信頼性が高く、環境条件に関係なく、24時間365日稼動するように設計されています。各DJI Dock 2M3DまたはM3TDに対応しており、DJI FlightHub 2の設定どおりに着陸、充電、起動、タスク遂行を提供するプラットフォームの役割を果たします。

 

FlightHub2 DJI Flighthub 2

 

DJI Dock 2の主な特長は次の3つです。

  • アクセス可能なクラウド管理:DJI FlightHub 2との統合により、包括的なクラウドベースの制御が可能で、詳細なミッション計画、リアルタイム監視、データ管理をいつでもどこからでも実行できます。
  • あらゆる条件に対応する堅牢設計:過酷な天候条件にも耐えられるように設計されたDJI Dock2は、保護等級がIP55で、雨やほこりから機器を保護し、あらゆる環境で信頼性と耐久性を確保します。
  • 高速充電機能:高速充電は、迅速なターンアラウンドを意味します。M3DM3TDは、わずか30分でDJI Dock 22090%ワイヤレス充電を完了します。これは、このようなモバイルおよびコンパクトなユニットとして並外れた充電速度です。

DJI Dock 2DJI Dock 2

 

DJI Dock 2のケーススタディ:DJI Dock 2およびM3Dによる建設現場の検査

DJI Enterpriseと、テキサス州を拠点とする測量、マッピング、建築サービスの専門会社であるAdam's Construction Surveying社の協力は、北米におけるDJI Dock 2を活用した最初の包括的なケーススタディです。このプロジェクトは、建設現場から3Dデータを収集し、マスグレーディング段階での泥の動きを追跡し、最終的な切削段階のすべての検証をレビューすることを目的としており、遠隔操作、自動飛行ミッション、詳細なビジュアル画像撮影にDJI Dock 2の機能を活用しました。 

このプロジェクトでは、電力、インターネット、周辺の開けたエリアなどの要素を考慮し、最適な配備を実現するために、建設現場の信頼できる場所にDJI Dock 2を設置しました。Adam's Surveying社が現場への設置を担当し、ユニットが運用準備のすべての技術仕様を満たしていることを確認しました。

作業は、メカニカルシャッターを備えたズームカメラと広角カメラを搭載したMatrice 3Dを使用して行われ、被写体のブレや歪みを最小限に抑えながら高精度の画像を撮影しました。画像の撮影後、Adam's Surveying社は、快適な自社オフィスで収集されたデータをリモートで確認しました。詳細な3Dモデルを生成することで、同社は元の設計ファイルと比較しながら進捗状況を監視し、順次調整を行うことができました。DJI Dock 2は、完了までのスケジュールを確実に遵守しながらデータ収集を完了し、完全な遠隔検査の可能性を実証しました。

ケーススタディの全動画はこちらをご覧ください。DJI Dock 2の詳細とその仕様の完全なリストについては、こちらをクリックしてください。

Adams Surveying Dock 2 CS VideoDJI Dock 2 事例

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Tags: 土木・測量, 検査, AEC&測量

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