DJIは、ドローンの遠隔操作機能を画期的に進歩させるDJI Dock 2を発表しました。旧モデルでの成功を基盤として、DJI Dock 2には、緊急対応、建設現場の管理、測量、資産検査に変革をもたらす独自の機能が多数搭載されています。ドローンの遠隔操作に妥協のない性能を求める企業にとって究極のソリューションです。
新たなドローンとペイロードが次々と登場する中、当社は製品を強化し、ユーザー向けの機能を最適化することにより、ドローン技術のリーダーとなるよう取り組んでいます。企業では、ドローンに投資する際に、主な機能を検討し、要件に最適な製品を選ぶ必要があります。DJI Dock 2の主な機能をご覧いただき、市場の競合製品よりも優れている点をご確認ください。
ハードウエア
1. 配備が容易
DJI Dock 2は極めて簡単に配備できます。物理的な小型化を実現し、重量とサイズの両面で旧モデルよりも約70%小さくなり、2人で簡単に持ち運ぶことができます。従来のシステムでは、Dockを現場まで運び、M30を使用して、当該エリアに十分なGNSS信号があることを確認する必要がありました。このプロセスには時間がかかり、5時間以上を費やすこともありました。これは過去の問題です。DJI Dock 2は、現場に持ち運ぶことなく、追加のドローンで現場の評価ができるようになりました。これにより、評価に費やしていた時間を、5時間以上から数分にまで短縮することができます。重量が1 kg未満のドローンの輸送は、サイト評価のためにドックユニット全体を輸送するよりも簡単ではるかに効率的です。
Dock 2 設定中
DJI Dock 2の設定は迅速かつ簡単で、複雑な設定手順に時間を費やすことなく、離れた場所からミッションに集中できます。DJI Dock 2を使用すると、迅速に効率化を進め、あらゆるミッションで生産性を最大限に高めることができます。
2. 多様なペイロードオプション
新しいDJI Matrice 3DとMatrice 3TDは、DJI Dock 2で使用できるようにカスタマイズされています。M3Dには、高精度マッピング作業に最適な優れた品質(1:500)の画像を撮影する、メカニカルシャッターを備えた望遠カメラと広角カメラが搭載されています。一方、M3TDには、望遠カメラと広角カメラに加えて、可視光や熱画像を撮影できる赤外線カメラが搭載されています。特に法執行機関や検査機関の業務に有用です。どちらのドローンにも全方向検知機能と自動障害物迂回機能が搭載され、樹木、建物、その他大型障害物への衝突を防ぎます。DJI Dock 2の強力な作業性能により、どちらのドローンも過酷な業務や高パフォーマンスな業務に導入できます。
Matrice 3D, Matrice 3TD
DJI Matrice 3D | DJI Matrice 3TD |
広角カメラ 4/3インチCMOS 焦点距離(24 mm判換算) 有効画素数20 MP メカニカルシャッター |
広角カメラ 1/1.32インチCMOS 焦点距離(24 mm判換算) 有効画素数48 MP |
望遠カメラ 1/2インチCMOS 焦点距離(162 mm判換算) 有効画素数12 MP |
望遠カメラ 1/2インチCMOS 焦点距離(162 mm判換算) 有効画素数12 MP |
赤外線カメラ 焦点距離(40 mm判換算) ノーマルモード:640×512(30fps時) UHR赤外線画像モード:1280×1024(30fps時、UHR赤外線画像機能が有効な場合、ドローンは環境光の明るさに応じてUHR赤外線画像モードを自動的に有効または無効にします)。 28倍デジタルズーム |
3. 優れたコスト効率
DJI Dock 2は、コスト効率に優れています。他の同様のソリューションよりも優れた性能を発揮します。コンパクトなサイズにより作業現場への搬送が容易で、システムのメンテナンスが大幅に削減されています。設置面積が小さいため、設置前に必要な土木作業も簡単です。品質に妥協することなくミッションの成果を最大化したい企業にとって、理想的な選択肢といえます。
4. 堅牢性、信頼性、再充電性
DJI Dock 2は、IP55の優れた防塵性能と防水性能により、過酷な天候や環境下でも稼動させることができます。各ドローンは、最大50分間の飛行が可能です。DJI Dock 2はコンパクトなサイズにより、大きさの問題で以前はアクセスできなかった場所にも持ち込むことができます。DJI Dock 2の重要な機能である環境モニタリングシステムは、センサーを使用して降雨量、風速、温度を検出し、リアルタイムで天候のフィードバックとモニタリングを行います。これらのセンサーにより、DJI Dock 2は適時に警告を発信し、DJI FlightHub 2経由で飛行タスクを終了させることも可能です。これにより、飛行リスクを大幅に軽減し、ドローンとDJI Dock 2の安全性を保ちます。
5. 迅速な離陸
時間は、空から地上を監視する必要のある初期対応者にとって、最も重要な要素です。DJIは、それを最もよく理解しています。次世代の画像認識アルゴリズムとリアルタイムキネマティック(RTK)測位技術により、M3DとM3TDはDJI Dock 2からわずか45秒で離陸することができます。これらのドローンは迅速な展開と地上チームへのリアルタイムの情報提供が可能であり、情報に基づいた迅速な意思決定を可能にします。ドローンがDJI Dock 2のランディングパッドに着陸すると、ワイヤレス充電プロセスにより、バッテリー持続時間をわずか30分あまりで20%から90%に充電できます。
6. 高精度の着陸機能
DJI Dock 2には高度な画像認識技術が搭載されており、ランディングパッドの位置マーカーを正確に識別できるため、すばやく安全に着陸できます。囲まれたV字型のランディングパッド設計により、目的地を見失うことなくドローンが正確に着陸します。ドアが閉じると、ドローンは充電用の所定位置に格納されます。これらの最先端の自動機能が、着陸時の誤差を大幅に低減させると同時に、全体的な操作の安全性を高めています。
DJI Dock 2へのドローンの着陸
7. 遠隔ライブ飛行制御とライブストリーム共有
DJI FlightHub 2を使用することで、遠隔でライブ飛行制御にアクセスして、ドローンの操作をリアルタイムで監視、管理できます。こうした高度な機能により、遠隔地から飛行パラメーターを監視して調整し、現場への移動を最小限に抑えるとともに、ミッション中の総合的な制御性と柔軟性を向上させることができます。各ミッションのライブストリームは、QRコードで見ることができます。従来は、進行中のミッションのライブストリームを視聴するために、DJI FlightHub 2のアカウントを作成してログインする必要がありました。QRコードを使用することで、関係者やチームメンバーは、登録することなくドローンの視点からリアルタイムの映像データにアクセスできるようになりました。こうしたシームレスな共有メカニズムによって、コラボレーションが促進され、よりよい状況認識が可能になり、運用体験が一層充実します。
FlightHub 2
8. サードパーティー製ペイロード & ウェイポイントミッションFPV
高精度3Dモデルの採用により、パイロットは一人称視点で視覚的な飛行ルートを編集し、シミュレートされた画像結果をプレビューして、ウェイポイントミッションFPV機能を介して飛行経路の設定とナビゲーションを簡素化できます。これにより、ミッションがより直観的かつ効率的になります。これは、マッピングや測量の安全性を確保するために極めて重要です。
さらに、M3DとM3TDは、Eポートライト経由のサードパーティ製ペイロードに対応しており、さまざまなミッションを行うことが可能です。各追加ペイロードは、DJI FlightHub 2経由で遠隔制御できるため、さまざまなタスクに柔軟に対応できます。また、ドローンのEポートライトは、飛行や作業員の安全性を高めるパラシュート機能への接続も可能です。当社は誇りを持って、様々なミッションに対応する高性能で安全かつ汎用性に優れたドローンをお届けいたします。
9. クラウドマッピング
クラウドマッピングが簡単になりました。モデル処理にDJI Terraをダウンロードする必要はもうありません。DJI FlightHub 2から直接3Dモデルを作成できます。これまでは、ドローンのSDカードからパソコンにデータを転送し、DJI TerraにアップロードしてDJI FlightHub 2にインポートする必要がありました。DJI FlightHub 2の3Dモデルオンライン生成機能により、これらの手順が不要となり、貴重な時間とリソースを節約できます。
結論
DJI Dock 2により、マッピング、測量、検査の専門家や初期対応者は、従来不可能であったミッションを達成できるようになります。その比類のない導入の容易さ、ドローンオプションの増加、高度な統合機能、安全性の強化は、ドローンの遠隔操作に関する新たな基準を打ち立てています。システムのコスト効率と包括的な機能により、運用効率と成果を最大化したい企業やプロフェッショナルにとって理想的なソリューションとなります。リモートドローン技術の未来を示すDJI Dock 2は、各業界でかつてないレベルの性能と生産性を実現します。
Dock 2の詳細については、こちらをクリックしてください。